心筋梗塞、狭心症、不整脈、心不全なら循環器内科対応の姫路市の三木医院へ

循環器内科は心臓を中心に、全身に血液をめぐらせる血管系を取りあつかう科です。心臓は筋肉でできたポンプです。1分間に60～100回、1日10万回以上、休むことなく拍動し、全身に血液を送り出します。
また、心臓の中には弁があって、血液を一方向に送り出し、逆戻りしないようにしています。
心臓を規則正しく一定のリズムで動かす電気システムが刺激伝導系です。心臓自体の血管である冠動脈は、休み無く働き続ける心臓に酸素と栄養を供給します。

循環器病とは、心臓や血管の病気のことで、心筋梗塞、狭心症、不整脈、心不全、心筋症、先天性心疾患、さらには高血圧症や末梢動脈疾患、静脈血栓症なども含まれます。心血管病を合併することの多い慢性腎臓病、肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患、睡眠時無呼吸も治療対象となります。
当院では以下の4つを診療の柱にしています。 次に一つ一つ解説していきましょう。

欧米では、動脈硬化による、狭心症、心筋梗塞等の心血管病が死因の第一位です。
冠動脈が動脈硬化や、血管のけいれんによって狭くなり、血の流れがとどこおることで胸が痛むのが狭心症です。
心筋梗塞は冠動脈が詰まる病気で、心臓の筋肉が壊れて死んでしまいます。合併症として、心臓のポンプとしての働らきが悪くなる心不全、脈が乱れる不整脈があり、時には死に至ることもある危険な病気です。
動脈硬化の4大危険因子である、高血圧症、高コレステロール血症、糖尿病、喫煙は、狭心症や心筋梗塞の予防という観点から、環器内科で治療すべき重要な生活習慣病です。

循環器病は緊急性のある病気が多く、たとえば、胸痛があった場合、急性心筋梗塞や狭心症、大動脈解離、肺塞栓症等の可能性があります。このような病気が強く疑われたら、ただちに専門施設に紹介します。
そこで、冠動脈ステント植え込み、冠動脈バイパス術、ペースメーカー植え込み、人工弁置換術などの先進的治療を受けられます。
病状が安定すれば、専門施設から逆紹介を受け、ふだんは当院で、何かあれば、専門施設に再紹介するというスタンスで、密接に連携して診療を行っていきます。
これまで大学や病院で心臓や血管に関わる病気を診断し、カテーテルや、ペースメーカーで治療してきた経験を活かし、患者さんのお役に立ちたいと考えています。

心臓のリズムの乱れを不整脈と言います。診療所で一番多い不整脈は心房細動で、加齢とともに増加します。脈が乱れると心臓の中で血の流れがとどこおり、血栓という血の塊ができます。これがポンプである心臓から血流に乗って送り出されると、脳の血管を詰めて脳梗塞を起こします。

また、脈の乱れは心臓の働きを低下させ、心不全を発症しやすくなります。薬剤で心拍数をコントロールし、抗凝固薬を投与して血栓の形成を阻止することで、予後は改善します。治療がふさわしいかどうかの問題はありますが、根治を希望される方は、カテーテルアブレーション治療目的で専門施設に紹介しています。

心臓の筋肉の病気である心筋症、弁が障害されて起こる心臓弁膜症、冠動脈が詰まって心臓の筋肉が壊れる心筋梗塞、心房細動等の不整脈、高血圧症など、心不全はあらゆる心臓病のなれの果ての病状です。心臓の働きが落ちたために息切れやむくみが起こり、だんだんと悪化して、命を縮める病気です。
心不全入院をくり返せばくり返す程、生命予後は悪化します。

外来ではベータ遮断薬や、レニン・アンギオテンシン系阻害薬など生命予後を改善するような薬を駆使して、入院を防ぐように手を尽くします。しかし、安静時にも苦しく、少し動いても息切れするような、難治性心不全の1年死亡率は50～60%で、癌よりも悪いと言われ、突然死も少なくありません。
当院では､在宅医療を希望される、難治性心不全患者さんに酸素吸入、利尿剤、オピオイド投与などの緩和ケアを提供しています。