内科
内科は、体の中の内臓を対象とし、手術によらない、薬物療法等を行う科として発展してきました。また内科は、
診断のプロとして、患者さんがどの科を受診すれば良いのか分からない時に、最初に受診する窓口としても機能しています。
内科学は臨床医学の大もとです。その医学的知識の集積は膨大なもので、すべてに精通することは、ほとんど不可能に近いと言われています。
今、内科医に求められているものは可能な限り、はば広い知識と経験を積むこと。
その上で困難な問題に出会った時に、すばやく、適切に対処できる能力を身につけることです。
心身医学の発達により、内科学は「心と体」すなわち、「一人の人間」をトータルにみる医学になりました。常に患者さんのかたわらにあり、その最期の時に至るまで、患者さんにそっと寄り添い続けることが、内科医のあるべき姿だと思っています。
診療所では、季節と共に病気もめぐります。
春は寒暖の差がはげしく、花粉症、風疹、はしか、百日咳、うつや適応障害による五月病も見られます。
夏は気温の上昇と共に、脱水、熱中症、夏バテ、冷房病、下痢、食中毒が増えます。
秋は季節の変わり目であり、自律神経のバランスの乱れから、気管支喘息、胃腸病等が悪化します。
寒さと共に病気の種類が多くなり、また重症化しやすいのが冬です。高血圧、狭心症、心筋梗塞、心不全、脳卒中、風邪、インフルエンザ、肺炎、ノロウイルスによる胃腸炎、お風呂のヒートショック、乾燥肌など、枚挙にいとまがありません。
古くから、日本人の死亡率は酷暑の頃に小さなピークが、厳寒の頃に最大のピークが見られます。
流れる月日の中で、日常一般によくある病気をみながら、その中にひそむ危険な病気を見逃がすまいと、日々の診療にはげんでいます。
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睡眠障害
ストレスの多い現代社会では、睡眠に悩みを抱えている方も少なくないと思います。睡眠障害とは、睡眠に何かしらの異常があって、日中調子が悪い、体調が悪いと感じている状態の総称です。集中力の低下から、事故を招くだけでなく、肥満、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病を悪化させたり、うつ病、認知症の一因になるといわれています。
睡眠障害には①生体リズムと、実生活のリズムのズレから生じる不眠症、②睡眠中にたびたび呼吸が止まる睡眠時無呼吸、③脚の不快感で眠れないむずむず脚症候群などがあります。
不眠症
不眠症のほとんどは、自律神経による生体リズムと、社会生活のリズムのズレから生じるといわれています。その原因として、騒音や光、交代勤務(日勤・夜勤)海外旅行による時差ボケ、ストレス、うつ病、アルコール、カフェイン等があります。まずは、不眠の原因を特定し、取り除くことが大切です。
体内時計は、朝目覚め、夜眠れるように、私たちの体をほぼ24時間周期に調整しています。日中は活動の為に体温を上げ、夜は放熱して脳の温度を下げ、眠りやすくするのが深部体温リズムです。体内時計を調整するホルモンであるメラトニンは夜、体温が下がるころに分泌されて眠りを促します。メラトニンや体温の準備ができていない状態で寝床に入っても、寝つけなかったり、睡眠が浅かったり、早く目が覚めてしまい、熟眠感が得られません。
快眠の為には準備が必要なのです。就寝時間の約2~3時間程前からスマホ、PCはoff。ブルーライトの照明はメラトニンの分泌を減らすので避けます。さらに入浴、眠前のストレッチ、照明を消して布団に入ってからの3分間の腹式呼吸なども快眠の為には有効です。それでも眠れない時は目を閉じて羊の数を数えましょう。「one sheep, two sheep...」 。必ずしも羊でなくとも良いのです。入眠時心像という、目を閉じて浮かんできた何か漠然とした、モヤモヤとした映像に意識を集中することで、外界からの光や音の刺激を遮断することができます。
このような生活改善を行なっても、尚かつ、不眠が解消しない場合には、睡眠薬の使用を考えることになります。睡眠薬は悪ではありませんが、あくまでも対症療法です。種類によっては大量に服用すると依存が起こる為、飲み始めた時から、やがて止める時のことまで考えておく必要があります。
睡眠時無呼吸
睡眠時無呼吸は眠っている間に呼吸が10秒以上止まる無呼吸が特徴です。
大きないびきをかいたり、眠れないために日中に強い眠気を引き起こす、
閉塞性睡眠時無呼吸と心不全に合併しやすい
中枢性睡眠時無呼吸があります。
外来で出来るスクリーニング検査として
簡易睡眠ポリグラフィ検査を行います。
閉塞性睡眠時無呼吸は顎が小さかったり、肥満がある為に気道が狭窄して起こります。無呼吸が原因で中途覚醒することもあります。高血圧、脳卒中、糖尿病の発症が高まります。飲酒、睡眠薬等は無呼吸を悪化させるので避けます。治療は体重の減量、横向きで眠る等の生活改善、歯科と連携した口腔装置(マウスピース)の使用、夜間に機械を装着する持続陽圧呼吸療法(CPAP)、耳鼻咽喉科と連携した外科手術等があります。
閉塞性睡眠時無呼吸では眠気による交通事故のリスクが健常人の4~8倍もあり、自動車運転には注意が必要です。 中枢性睡眠時無呼吸は心不全に合併することが多く、脳の呼吸中枢の障害で起こります。小さな呼吸の後、次第に大きな呼吸になり、これを1~2分毎に繰り返すチェーンストークス呼吸が特徴的です。治療は心不全の薬物療法、運動、減塩、禁煙、禁酒等の生活改善、夜間在宅酸素療法、持続陽圧呼吸療法(CPAP)等です。
むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)
むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)は、下肢に異常感覚があって眠れない病気です。加齢と共に増加し、女性が男性の約1.5~2倍多いといわれています。
夕方から夜にかけて症状が出現し、脚を虫が這う、むずむずする、熱い、火照る、ピリピリする、痛む、冷える等多彩な症状を訴えます。安静時に脚の不快感が出現し、脚を動かすと不快感が弱まったり、無くなったりするのが特徴です。
約半数は遺伝性で、鉄不足が関係したものもあります。パーキンソン病、脊髄疾患、多発神経炎、透析療法を受けている人に発症してくることがあります。治療はアルコール、カフェインを避ける、鉄剤、ドパミン系薬剤、非ドパミン系薬剤等の薬物療法です。
皆さんは、平日は忙しく立ち働き、休日は家で寝て過ごしていないでしょうか、これは知らず知らずのうちに蓄積した睡眠不足(睡眠負債)を体が取り戻そうとしているのです。体の中から発せられるメッセージに注意深く耳を傾けてみましょう。それは体からの警告サインかもしれないのです。
睡眠には疲労回復、夢で記憶を整理・合成する、脳の掃除等の効能があります。睡眠時間6時間以下はアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβが脳に溜まり易いといわれています。理想的な睡眠時間は7時間位と言われています。短か過ぎると死亡リスクが高まりますが、実は長すぎてもさらに死亡率が上がってしまいます。
当院では不眠に対して、体内時計と生活リズムのズレを是正する為の睡眠衛生指導、認知行動療法、薬物療法、睡眠時無呼吸に対する簡易睡眠ポリグラフィー検査、持続陽圧呼吸療法(CPAP)等が可能です。
不眠でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談下さい。不眠の原因を突き止め、その治療に取り組むことで、心地よい眠りを手に入れましょう。
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禁煙外来
最近の禁煙推進の動きには著しいものがあります。
駅構内、公共施設内、もちろん診療所とその敷地内も禁煙です。
最近では、大手ファミリーレストランの店内全面禁煙のニュースが出ていました。
「喫煙は百害あって一利なし」とわかっていながら、ほとんどの方がなかなかやめられないのが実情です。
何回も禁煙に挑戦しながらも、失敗を繰り返している方も多いでしょう。それは意思が弱いからではなく、喫煙が“ニコチン依存症”というれっきとした病気だから、一人ではなかなか抜け出せないのです。
平成18年4月から、健康保険で禁煙治療ができるようになりました。
禁煙したいけどなかなか踏み出せない方、過去に何回か禁煙に挑戦したけど失敗した方、是非勇気を出して当院で禁煙に挑戦してみて下さい。
実は私もかつては超ヘビースモーカーでした。愛煙家の方々の気持ちは痛い程にわかっているつもりです。私の経験も参考にしながら、患者さんといっしょに禁煙を成し遂げたいと思っています。
ここからは禁煙治療について、もう少し詳しくご説明しましょう。
禁煙治療を受けるための要件
健康保険を使って、禁煙治療を受けられるのは以下の条件を満たす方です。
- ニコチン依存症を診断するテストを受けて、ニコチン依存症と診断される。
- 一日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数=200以上(2016年4月より35歳未満にはこの要件はなくなりました)
- 本人が直ちに禁煙を始めたいと思っている。
- 禁煙治療を受けることに文章で同意している。
禁煙治療スケジュール
禁煙治療は12週間が基本で、その間に診察を5回受けます。医師に相談なく診察を中断すると、禁煙成功率が低いというデータがでています。
「一度診察を受けたら後は自力で禁煙できる」と思った人のうち、たったの6.5%しか禁煙に成功していません。それだけ独力での禁煙は狭き門なのです。
【禁煙治療中の診察】
- 喫煙(禁煙)状況の確認、体調チェックなど
- 一酸化炭素量の測定
- 禁煙を継続するためのアドバイス
- 禁煙補助薬の効果の確認、副作用への対応
禁煙治療の費用 禁煙治療は、健康保険などを使ってできます。自己負担が3割の人は、使用する薬にもよりますが、約3ヵ月の治療スケジュールで、1万3000円から2万円程度です。
最後に、最近加熱式タバコの宣伝が目につきます。
これらは周囲の方の受動喫煙の側面からは多少有効ですが、成分にニコチンが含まれており、
ご本人はニコチン依存症から脱却できません。
もちろん周囲に迷惑をかけまいとするお気持ちは大切です。
そこから更にもう一歩進んで、禁煙外来による本格的なニコチン依存からの離脱を目指されることをお勧めします。
以上のように、医師はきめ細かく診察し、患者さんが困っていることがあれば一緒に対処法を考えたり、アドバイスを行います。医師と患者さんが禁煙外来の定められた手順に従って、二人三脚で治療に取り組むからこそ、一人では難しい禁煙を成功に導くことができるのです。
さあ、思い切って三木医院・禁煙外来の扉をたたいてください!
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過活動膀胱
どんな病気?
40歳以上の日本人男女8人に1人(推定800万人くらい)が、過活動膀胱の症状を持つといわれている身近な病気です。
内科を受診される過活動膀胱の
男女比は3:7と女性により多く、50歳代にピークがあります。男性の過活動膀胱は前立腺肥大が合併することがあり、泌尿器科受診が必要になりますので、以下主として女性の過活動膀胱についてお話しします。
過活動膀胱とは、まず
「①尿意切迫感」があり、
「②頻尿・夜間頻尿」や、ひどい時には
「③切迫性尿失禁」がある状態です。
①尿意切迫感:突然トイレにいきたくなり、我慢が難しい症状
②頻尿・夜間頻尿:人がトイレに行く回数は、日中で5~7回、就寝中は0回が正常と言われています。日中8回以上トイレに行き、夜間も1回以上尿意のために起きる症状
③切迫性尿失禁:急に尿意をもようし、トイレまで我慢できずに失禁してしまう症状
原因
過活動膀胱には、脳と膀胱(尿道)を結ぶ神経のトラブルで起こる
「神経因性」のものと、それ以外の原因で起こる
「非神経因性」のものがあります。
神経因性過活動膀胱脳梗塞、パーキンソン病、脊髄損傷や多発性硬化症など明らかな神経学的障害により、脳と膀胱を結ぶ神経回路に障害が起きると、「膀胱から尿を出す収縮」、「膀胱を緩めて尿を貯める弛緩」といった信号のやりとりが正常にできなくなります。その結果、過活動膀胱の症状が出るのです。
非神経因性過活動膀胱 神経学的異常を有さない過活動膀胱です。
女性の場合、加齢や出産によって、膀胱・子宮・尿道などを支えている
骨盤底筋群が弱くなったり痛んだりすることがあります。
そのために排尿のメカニズムがうまく働かなくなり、過活動膀胱が起こります。
その他、メタボリック症候群など、生活習慣のみだれを背景に膀胱血流障害や、自律神経系の活動亢進、膀胱の加齢や炎症など、いくつかの原因が複雑に絡み合って、過活動膀胱が起こると考えられています。
この
原因が特定できないものや加齢によるものが、実際には最も多く存在しています。
診断
一般的に初診時に行われるのは問診です。
どんな症状で困っているのかをお伝え下さい。
過活動膀胱かどうかを調べるための
過活動膀胱スクリーニング質問票や、過活動膀胱の症状の程度を調べるための
過活動膀胱症状質問票(OABSS)という簡単な質問票が、診断のために使われることがあります。
■スクリーニング質問票/症状質問票(OABSS)はこちら>>>
問診以外には、膀胱の状態を調べるための検査を行うこともあります。排尿に関係した症状があるからと言って、必ずしも過活動膀胱とは限りません。女性では
膀胱炎、男性では
前立腺肥大など、他の病気の可能性も含めて確認するための検査です。初診で行う検査は、主に、
尿検査、血液検査、腹部エコー検査(残尿量の測定)などの比較的簡単な検査です。不安がらずに早めに受診して下さい。
治療
【薬による治療】
過活動膀胱の治療は、まず薬物療法を行うのが一般的です。
薬物療法としては、
A:膀胱の収縮を抑制する
抗コリン薬
B:膀胱を弛緩させる
β3作動薬
C:
A.B両者の併用
があります。
また薬物療法は、あくまで症状を軽減させるための対症療法です。
治療を始める前に、医師から副作用についてよく説明を受け、病気と今後の治療について十分に理解を深めておくことが大切です。
尿のトラブルがあるために外出がおっくうになり、家に閉じこもりがちになることで、フレイル(健常から要介護に移行する虚弱の段階)になる危険性が高まります。たかが尿のことだと軽んじず、また恥ずかしがらずに、ぜひ症状の軽い早い段階で当院を受診して相談して下さい。
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骨粗しょう症
どんな病気?
加齢やそのほかの原因で骨の強度が低下して、骨折しやすくなる病気です。骨粗しょう症により骨がもろくなると、つまづいて手をついたり、くしゃみや咳などのわずかな衝撃で、骨折してしまうことがあります。
がんや心筋梗塞のような直接生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗しょう症による骨折から要介護や、寝たきりになって亡くなってしまう人も少なくありません。
骨粗しょう症を予防し、骨の健康を保つことは、
生活の質(QOL)を上げ、元気でいきいきとした
健康寿命を延ばすことにつながるのです。
症状
この病気によって骨折しやすい部位は、順番に
①背骨(脊椎の圧迫骨折)
②太ももの付け根(大腿骨頸部骨折)
③手首(橈骨遠位端骨折)などです。
骨折すると、その部分が痛くなり動けなくなります。
また、背中や腰が痛くなった後に、背中が丸くなって極端に姿勢が悪くなったり、数cm身長が縮んだりします。
原因
身体の中の骨は生きていて、新たに作られること(
骨形成)と溶かして壊されること(
骨吸収)を繰り返しています。骨粗しょう症は、このバランスが崩れることで起きます。
老化は骨粗しょう症の大きな原因です。
年をとると若い頃と同じ量のカルシウムをとっても腸で吸収される量が減り、骨がもろくなります。
高血圧、高コレステロール、糖尿病、慢性腎臓病などの
生活習慣病と骨粗しょう症は高率に合併します。
いずれも老化に伴って増加しますが、単なる合併ではなく、
生活習慣病はカルシウムの代謝・排泄、老化の原因である活性酸素の発生などを介して骨代謝に大きな影響を与え、骨粗しょうの原因になっています。
循環器内科ページで、生活習慣病は動脈硬化の大きな危険因子であることを説明しました。骨粗しょう症の人は動脈硬化に、また動脈硬化の人は骨粗しょう症に、同時に注意する必要があります。
骨粗しょう症と動脈硬化は表裏一体です。
当院が骨粗しょう症の診断と治療に力を入れている最大の理由です。
骨粗しょう症は圧倒的に女性、特に
閉経後の女性に多く見られます。このため、女性ホルモンの減少や老化と関係が深いと考えられています。
また若い人でも、無理なダイエットによる栄養不足は、骨粗しょう症の原因になります。特に成長期は、丈夫な骨を作り、骨にカルシウムを貯蓄する大切な時期ですので、極端なダイエットをすると、将来の骨密度に悪影響を及ぼします。
運動量が少ない人も注意が必要です。骨は負荷がかかるほど、骨を作る細胞が活発になりますので、外出する機会が少なかったり、身体を動かす習慣が少ない人は、骨が衰えやすいのです。
その他にも
喫煙や過度の飲酒も、骨粗しょう症のリスクが高くなります。
問診医師から骨粗しょう症に関する質問があります。
いままで骨折したことがあるか、家族に骨折や骨粗鬆しょう症の人がいるか、服薬の有無、生活習慣、閉経時期、食事や運動に関することなど様々ですが、これらは診断する上で大切な手掛かりとなります。
骨密度検査 骨がもろくなって椎骨や大腿骨の骨折があれば、検査するまでもなく、骨粗しょう症です。
骨折がない場合、骨粗しょう症の診断には骨密度が必要です。
骨密度は、骨の強さを判定するための指標です。この検査では、骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定します。骨密度は、若い人の骨密度の平均値と比べて、自分の骨密度が何%であるかで表されます。若い人の70%以下、または70~80%未満の間で家族歴があれば、骨粗しょう症と診断されます。
骨密度検査は、骨の健康を知るうえで重要な指標です。特に女性は、症状が無くても閉経後は、定期的に骨密度を測ることをお勧めします。
エックス線検査 主に背骨(胸椎や腰椎)や大腿骨のX線写真を撮り、骨折や変形・*骨粗しょう化の有無を確認します。骨粗しょう症と他の病気を区別するためにも、必要な検査です。
*骨に鬆(す)が入ったようにスカスカになること
血液・尿検査骨粗しょう症の治療薬の中には骨の成分である、カルシウムやリンが高くなったり、低くなったりして副作用がでるものがあり、カルシウムとリンは定期的に採血します。
また、血中・尿中の骨代謝マーカーという検査により、骨の新陳代謝の速度を知ることができます。
骨吸収を示す骨代謝マーカーの高い人は、骨密度の低下速度が速いことから、骨密度の値に関わらず、骨折の危険性が高くなっています。
この検査は、骨粗しょう症と他の病気を区別するためにも使われます。
食事療法
骨密度を低下させない食材を見ていきましょう。
カルシウム:牛乳、乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など(骨粗しょう症や骨折予防のためのカルシウム摂取推奨量は、1日700~800㎎)
ビタミンD:サケ、ウナギ、サンマ、カレイ、シイタケ、キクラゲ、卵など、ビタミンDの活性化には一日15分程度日光にあたると良いでしょう
ビタミンK:納豆、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、キャベツなど
避けたい嗜好品:スナック菓子、インスタント食品、過度のアルコール、カフェインを多く含むコーヒー、煙草など
運動療法
骨は負荷がかかるほど、骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。よく歩いたり、なるべく階段を使って上り下りをしたり、日常生活の中でできるだけ運動量を増やしましょう。
骨折予防に有効な運動は、体操(軽い背筋、片足立ち、スクワットなど)、ウオーキング、ジョギング、エアロビクスなどがありますが、ご自身の身体の状態に合わせて無理なく、何よりも
毎日続けることが大切です。
骨粗しょう症の治療中の方や、膝や腰に痛みのある方は、運動を開始する前に医師に相談して下さい。
治療
骨粗しょう症の治療目的は、骨密度の低下を抑え、骨折を防ぐことにあります。食事や運動ももちろん大切ですが、治療の中心は薬物療法になります。
骨粗しょう症の治療には
①骨を壊すはたらきを抑える薬
②骨を作るはたらきを高める薬
③骨の作り替えのバランスをととのえる薬
など、いろいろな種類の薬が使われます。
患者さんの年齢や身体の状態、病状など、一人一人に合わせて処方されます。
骨を壊すはたらきを抑える薬を使っていると、ごくまれに抜歯など歯科治療の際に、顎の骨にばい菌が入って、化膿することがあります。歯科の先生は非常に気にされますので、薬を使っていることを必ずお伝えください。
多くの場合、骨粗しょう症の薬物療法は、1年、2年といった息の長い治療で初めて効果が現れます。痛みが消えたから、あるいはなかなか骨密度が上がらないからといって、自己診断で薬を中止しないようにしましょう。薬が飲み辛かったり、服薬が難しい場合は、医師や薬剤師に相談して下さい。
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健康診断
健康診断料金表
|
検査項目 |
金額 |
結果報告日 |
A健診 |
身長・体重・腹囲・視力・聴力・血圧・尿検査 |
3,000円+税 |
当日 |
B健診 |
A健診 + 心電図・胸部レントゲン |
5,000円+税 |
当日 |
C健診 |
B健診 + 貧血・肝機能・血中脂質の血液検査
(採血項目:赤血球、血色素、AST、ALT、γ-GTP、LDLコレステロール、HDLコレステロール、TG) |
10,000円+税 |
1週間前後 |
※健康診断は
自費ですが、登録のために
健康保険証のご提示をお願いいたします。
※上記料金表の金額はセット料金になっております。追加の検査に関しましては、追加料金がかかりますのでご了承ください。
※会社など提出先の
専用用紙をお持ちの方は当日受付へお渡しください。専用用紙のない方はこちらでご用意致します。また、必要な検査項目を事前に確認してお越しください。
※視力矯正されている方は、
眼鏡をお持ち下さい。
※血液検査を希望される方は、食後
10時間以上空けて下さい。尚、結果報告日は1週間前後となっておりますが、その際、詳しい結果説明を希望される方は、受付までお申し付けください。
※
健康診断は予約制となっております。お電話若しくは、直接受付までお申し出ください。
姫路市の内科・循環器内科の三木医院|糖尿病、骨粗しょう症、生活習慣病、動脈硬化、心筋梗塞、心不全、気管支喘息など対応