在宅医療の中には、訪問診療と往診が含まれます。
先ず患者さんと、医師と訪問看護ステーションの間で在宅医療の契約が交わされます。その内容を説明するのが訪問診療計画書です。
訪問診療とは、医師が患者さんと相談の上、決められた日程で患者さんのもとを訪れることを言います。往診とは、定期的に訪問診療をしている患者さんが急変された場合に、訪問看護師からの連絡を受けたのち、医師が赴くことを言います。
在宅医療は診療所での外来医療、病院での入院医療に次ぐ第3の医療と言われています。自宅・施設での見取りに加えて、最後は後方支援病院への入院というオプションも加わった、幅広い地域完結型医療です。
そこで最も大事なことは生活の質です。私は、人の幸せとは「誰と、何処で、どんなふうに暮らすか」ということだと考えています。在宅医療は生活の場に密着した、普段着の医療です。
『死よりも大事なものは生』をモットーに、ご依頼があればご自宅や施設に、私は普段着でお伺いします。在宅医療に白衣は似合いません。訪問診療を受けるためには、必ず要介護認定が必要です。この申請の窓口は各市町村になります。まず窓口で申請書・主治医意見書をもらい、主治医意見書はかかりつけの医師に必要事項を記入してもらいます。その後、書類一式を整えて、再度市町村窓口へ出向き提出します。申請から認定結果が通知されるまでには、30日程度かかります。
詳しくは各市町村役場のHPを参照するか、各市町村の窓口へ直接電話でお問い合わせください。
*姫路市、*太子町、*たつの市
ケアマネージャー(介護支援専門職)は、介護保険サービスを利用するときになくてはならない存在です。
要介護認定を受けた人が、適切な介護サービスを利用するために、ケアマネージャーは「介護サービス計画書(ケアプラン)」を作成し、各市町村や、実際に介護サービスを提供する事業者との連絡や調整をし、利用者の介護サービス全体が円滑に進むようにマネージメントします。
ケアマネージャーを探すには、利用者が住んでいる市町村の*介護保険課、もしくは*地域包括支援センターへ行き、居宅介護支援事業所のリストまたは「ハートページ」をもらい、そこから探すのが一般的です。
その他にも、同じ地域で実際に介護サービスを利用している人たちの評判を参考にしたり、友人や知人に介護業界で働いている人がいたら、どんなケアマネージャーが良いのかのポイントを聞くのも有効です。
上の図を見て頂くとわかるように、ケアマネージャーが決まると、訪問看護施設の選定や、主治医への相談もすべてケアマネージャーを通して行えるようになります。ケアマネージャーの存在が、どれほど患者さんやご家族の助けになるかおわかりになると思います。